テニス&バドミントンスクール ノア 姫路校

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好きな本の紹介をします。傑作選その4

またお会いしましたね。コーチの門井です。

そういえば最近こっちは更新してないなーと思って書いています。本編というか、通常の門井のブログの方も「その80」までやってきました。正直こんなに続くものだと思っていなかったので、どこまで続くかちょっと楽しみになっている自分がいます。いずれはギネスとか…ってそう思うならちゃんと毎週更新しなさいと天の声が聞こえた気がします。

今回私が紹介する小話は
2020年12月10日「その21」
再紹介する本は
2020年8月6日「その6」
岸見一郎・古賀史健「嫌われる勇気」です。

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突然ですが皆様!本日は何の日かご存じでしょうか?
本日、12月10日は毎年ノーベル賞の授賞式が行われる日なんです。
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、リモートで行われるようで、式典の様子は日本時間で11日零時半から公式サイトから見られるようです。
なんてサイエンティフィックな話題なんだろうと胸打たれたあなたはズバリ理系男子・理系女子ですね!

なんでこんな話をしているのかというと、実は私も理系男子なんです。
時はさかのぼり中学生の頃、私の将来の夢は「ロボット等の開発者」でした。理科系科目が非常に好きで、授業中に教科書を開かずとも発言ができてしまうほど予習をしたりもしていました。理科係という仕事も任せてもらっていました。極めつけは、学校以外にも簡単な道具で様々なロボットを作って発想力を鍛える塾に通っていました。もうお分かりいただけたと思いますがそこそこガチで目指していたんです。

そんな私が進学した高校は科学技術科という変わった科の学校でした。スーパーサイエンスハイスクールなるものに認定されていて電子顕微鏡やレーザー加工機をはじめ中堅大学顔負けの設備を備え、生徒には一人一着ずつの白衣と一人一台の関数電卓が与えられました。授業には理系大学の先取り授業が組み込まれ、年に数度の研究発表プレゼンに卒業研究のようなものまでありました。

ここまで聞くととんでもない天才・秀才ばかりが通う学校かと思われるかもしれませんが、その実態はスーパーオタクハイスクールでした。
ラブライブとアイドルマスターというどちらも二次元の女の子がアイドルを目指したり活動をするアニメがあるのですが、それぞれのファンが集いその二大派閥が鎬を削っていたり、非常階段のてっぺんでいつも上裸に白衣を羽織ってはばたかせている紳士がいたり、ポケモンGOで珍しいポケモンを捕まえるためだけに受験シーズンの夏にオーストラリアまで向かうやつがいたり…
先に書いた情報と比べるとかけはなれているように感じますがどれも同時期の同じ高校の本当の話なんです。
我が母校ながらこんなに特色の濃い学校も珍しいと思います。
唯一納得できるのは「普通」科ではないということだけですね。

閑話休題。

今回私が再紹介する「嫌われる勇気」は
2013年12月に出版されて以来、2014年にはビジネス書ランキングで年間2位、2015年には同1位になりました。また、構成も終始2人の登場人物の対話形式で進んでいきます。だからなのかビジネス書には珍しく舞台化やドラマ化もしている、というのもこの作品の面白い点だと思います。かなり注目を浴びた時期もあったので、タイトルを聞いたことがある方も多いかもしれません。

この本の目的は「アドラー心理学」という考え方を多くの人に分かりやすく伝える、というところにあります。アドラー心理学とはオーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが提唱したもので、アドラー本人は個人心理学と呼んでいたそうです。アドラーが提唱した「人は目的のもとに生きている、幸せになるには勇気を持つ」という思考から成り立っています。

「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と本作品でも語られるように、ここにあるのは人間関係を楽にするヒントです。人はさまざまな原因によって決められた現実にいるのではなく、その人の目的に沿って未来を決めているという考え方から始まり(目的論)、自分が自分を幸せにする為に必要な考え方を教えてくれます。

哲人と不幸を感じる青年の対話という形式で進行していく為、途中からなんだか自分自身がカウセリングを受けている気分になってきます。

物語は「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる」と説く哲人をその主張を理解できない青年が訪ねるところから始まります。悩み多き彼にとって世界は矛盾に満ちた混沌であり、幸福など有り得ないのでした。

ビジネス書などを読み慣れていない方も読みやすいのではないかと思います。私も過去にたくさんの悩みを抱えた時期がありましたが、早くこの本に出会っていれば良かったと本気でそう思いました。読み終えた後にもう一度読みたくなる、アドラーやアドラー心理学についてもっと知りたくなる、そんな本です。

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