テニススクール ノア 姫路校

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好きな本の紹介をします。その75

こんにちは!コーチの門井です。
お待たせしております…土曜ブログです。

この間ちょうど読者の方に「ちゃんと更新するように」と釘を刺されたばかりだというのに…釘なんかじゃ門井は止められないということですね。
はい、すみません。もっと頑張ります。

前回のブログでは門井の中のブラック門井がかなり羽根を伸ばしていましたね。
一部の方にちょっと心配されもしましたが、私は自分の「ネガティブ」は長所だと思っています。世界を悲観的に見ているクセにさほど落ち込んだりしないのが門井スタイルです。読者の皆様の優しさは有り難く受け取りつつ、もうちょい気楽に見てほしいなぁと感じる今日この頃です。

そんな前回のブログでは、今年度に入り門井が陥った2度目の窮地についてお話しました。今回は1度目の窮地についてお話する約束でしたね。

門井が今年度最初に陥った窮地。それは先週の2連休が始まろうとしている水曜日の夜でした。

水曜日のお昼は大体会議をしていることが多いのですが、必要なデータを見る為に携帯電話を探すと一向に出てきません。「これは家に忘れたな」門井はそう独りごちました。門井はそういうことがしばしばあります。携帯電話を忘れたり、コンビニで会計途中で財布を忘れたことに気付いたり、自宅の鍵がないからめちゃくちゃ焦っていたら自宅の扉にささったままだったこともあります。中学生の頃ですが、バスの中にラケットを忘れたこともあります。落ち着いて見えると言われることも多いですが、結構おっちょこちょいなのが門井スタイルです。

事の重大さに気付いたのは深夜でした。自宅に帰り着いて、門井は携帯電話を探します。やはりどこにあるか分からないままなのは不安です。しかし探せど探せど出てこない。そして、最悪の事態とご対面。

「こりゃ落としたな」

何か喋れば、というか何も言ってなくても勝手に何かしら喋っている私の携帯電話。今夜その声を聞くことはありませんでした。可能性があるとしたら自宅から職場までの道のりのどこかです。朝携帯電話を触った記憶があります。それから暗がりに目を凝らし、1度職場まで向かいました。しかし見つからない。職場に着くとスタッフ連絡用のガラケーを取り出します。そして自分の番号へ発信。暗闇の中の光を、静けさの中の着信音を、職場中、帰り道中、そして自宅中。何度も何度も鳴らして目を凝らし耳を澄ませます。しかし、見つからない。

もう後は交番にでも行ってみるしかないか…

朝になるのを待って最寄りの交番へ向かいました。
門井は交番が苦手です。あとパトカーや警官自体も苦手です。何も後ろめたいことはないはずなのに、その姿を捉えるだけでなんだかビクビクしてしまう自分がいます。パトカーがサイレンを鳴らして近づいてくると、自分を捕まえに来たのではないかと逃げ出したい気持ちに駆られてしまいます。だから交番に踏み入ったのは人生で初めてのことでした。

そこは白い空間でした。中に警官はいません。机とその奥に椅子があり、明らかに来客を座らせるつもりはないのが伺えました。机には簡素な固定電話がひとつと、禁止行為を抑制する目的のポスターなどが貼られ、壁には指名手配犯や探し人の写真が不規則に貼られています。さらに奥には扉があり、他には何もありません。扉の向こうに警官がいるのかいないのかは分かりません。天井の隅っこにある監視カメラの向こうではこの侵入者が一体何者なのか注意深く監視する警官がいるような気がして、身体からなかなか力が抜けませんでした。

よく見ると固定電話の横に警官不在の場合はこの電話を使うように書いてあるのを見つけました。
ひとつ深呼吸をして電話をかけるとほどなくして相手が電話に出ました。

「あの…携帯電話を紛失したんですが、届いていませんかね?」

これで見つからなかったらいよいよやばいな。そう内心思いながら返答を待ちますが、なかなか返答が返ってこない。

「あ、あれ?すみませぇん、ちょっとシステムの調子が…ちょっと待っててくださいねぇ。」

…大丈夫かこの人。私の勝手なイメージですが、警察関係者は厳格だったり結構ちゃんとしているイメージだったのですが…。しかも保留も押さないまま、ずっと小さく「あれぇ?」とか「まいったなぁ」とか聞こえてきます。幸か不幸か、自然と警察に対する門井の緊張は解けてきました。時折、他の人の声が聞こえてくるので、できる人に代わったかと思いきや何やら会話しているだけという状態が10分ほど続きました。で、結局「担当にお繋ぎしますねぇ」とだけ言ってすぐプルルルと音が鳴り始めました。そして次に電話に出たのはまたタイプの違う方でした。

男の方ですが、柔らかい口調と話し方でゆっくり話す方でした。なんだか安心感を与えるような話し方で、この人は取り調べとか向いてないだろうなーとか考えながら聞いていました。
しかも

「落とした場所の住所は覚えて、ですかー?」
「飾磨警察署までの行き方は分かって、ですかー?」

どこのものかは分かりませんが、おそらく方言と思われる独特な言い回しをしていました。
「警察にもいろいろな人がいる」ほんのちょっとだけ知っていることが増えた日でした。

ちなみに携帯電話はちゃんと警察署に届けられていました。いろいろと質問を受けてそれに答えるのですが、ちゃんと私が持ち主であるかを確かめる為にあちらも入念に聞いてきます。

「携帯の型番は覚えて、ですかー?」

いやそんなもん覚えてるやついんのかよ。そうは思いましたが、仕方ありません。あちらも仕事です。しかし門井の携帯電話には決定的な特徴があるのです。裏面にオオカミのキャラクターと『オレは群れねぇ。』というメッセージのついたステッカーが貼ってあるのです。人と繋がる為の道具に『オレは群れねぇ。』と貼るというコントラストが最高にいかすぜ!とか結構くだらない理由で貼りましたが、こんな形で役に立つとは…。皆様もなんか貼ってみてください!

閑話休題。

本日私が紹介するのは
尾形 真理子の
「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」
です。

奥まったこの場所に、洋服屋があると気づく人は少ないかもしれない。

渋谷の路地裏にあるセレクトショップ「Closet」ここへ訪れる女性は皆、自分自身の「恋」に悩みを抱えています。女性が服を選ぶ時、試着室の鏡を眺める時、一体誰のことを考えているのでしょうか。決して大きくない店舗からすると少しスペースを取りすぎているようにも見える試着室と、不思議な魅力を持つオーナー、そして自分を変える運命の一着。

悩める5人の女性(いや、もしかしたら6人かもしれないが)は自分を変える為にこの「Closet」にやってきます。そして服選びをきっかけに自信と勇気を取り戻す。

恋愛小説の短編集といった形ですが、門井が恋愛小説を読むのは結構珍しいです。ただ、物語における「恋愛」という要素は非常に重要な役目を果たしていると思っています。火花が散るような激しさも、奈落に落ちたかのような暗闇も、きっと多くは「恋」をきっかけに描かれています。門井なんて読書家の中ではまだまだですが、少なくとも今まで出会ってきた作品はそういう傾向のものが多かったように思います。

そして「女性が服を選ぶ」という行為に込められた意味が丁寧に描かれたこの作品は、女性にこそ読んでほしいと思いましたが、門井も十分楽しむことができました。

是非読んでみてください!

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