こんにちは!コーチの門井です。
突然ですが、皆様生まれ変わったら何になりたいですか?
私は断然「帰宅部部長」です。
存在しているようで実在していない帰宅部を創設し
帰宅志願者の早急かつ健全なる帰宅のために自分は帰宅せず戦う、帰宅のエキスパートになりたいと思っています。
この思想にたどり着いたのは社会人になってからだったので、実行に伴うリスクとエネルギーは学生時代とは比になりません。
「学生時代何部だったー?」
という質問に対して
「んー、帰宅部ー」
という回答をする輩を
「いや正確には無所属だろう」
と許すことができない心の狭い門井はじゃあ帰宅部を作ってしまえば良いのではないかという考えに至りました。
帰宅部が正式な部活動として認められてしまえば、無所属を帰宅部だと嘯く不届きものに対して
「入部届もらってないんですけどォォォォォォ」
と強く出られるんじゃないかという計画プラン大作戦なわけです。
最終的には帰宅部を徐々にフェードアウトし、「帰宅部の幽霊部員」という前代未聞の肩書きを手に入れて私は伝説になるのです。
この完璧な人生プランseason2ですが、よくよく考えると「生まれ変わりなどありえないのではないか?」という疑いが私の頭に浮かびます。
そもそも生まれ変わりが真実であると仮定すると、人口増加や遺伝、幽霊など辻褄が合わないことがたくさん浮かび上がります。
もし私が死後に生まれ変わったとしたなら、私の墓参りをしている人はいったい何に拝んでいるんでしょうか?
明らかに魂の数が足りないんです。
これではどう考えても成立しえません。門井の目の前は真っ暗になりました…
自分で勝手に盛り上がって自分で勝手に鎮静するという門井の日常でした。
閑話休題。
本日私が紹介するのは
宇佐見 りんの「推し、燃ゆ」です。
2020年下半期、21歳で芥川賞を受賞した、スーパー話題作です。
主人公のあかりは生きづらさを感じる高校生です。
彼女の支えになっているのは「推し」です。
推し、とは主にアイドルグループなどの中で特に個人的に「応援したい」と思える対象のことを指します。
推しが燃えた。
そんな冒頭から始まるこの物語は
ずっと自分を支え続けてくれた存在「推し」がファンを殴るという事件を起こし炎上するところから始まります。
主人公は推しを支え続けるため「推し活」により精を出しますが、その姿はまさに狂気。
推しを完全に失ったとき、あかりはどんな選択をするのか。
芥川賞や直木賞というと難しい印象を持たれがちですが、題材も身近で今時で、とても読みやすい作品だと思います。
是非読んでみてください!