テニス&バドミントンスクール ノア 姫路校

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好きな本の紹介をします。その41

こんにちは!コーチの門井です。

なんだか最近めちゃくちゃ暑い日かむちゃくちゃ雨が降る日かの2択しかない気がしていて、あまりのメリハリに「今年の夏はサバサバ系だな」とかどうでもいいことを考えてる今日この頃の門井です。

本日は我が親友の誕生日でして、私にとっては結構特別な日なんです。誕生日をわりと軽視している私でも、彼の誕生日だけは忘れるわけにはいきません。忘れたのに後で気付いたらめちゃくちゃ落ち込むと思うのです、私が。彼も私の誕生日は必ず覚えていてくれて、他の全員が忘れていようとも必ず連絡をよこしてくれます。

彼とは高校からの付き合いですが、高校生の私というのがかなりの偏屈者だったのです。どれくらいひねくれているかといったら、ひねくれすぎて360度ひねくれて結局もとの向きに戻ったくらいひねくれていました。ねじれたマカロニをフスィリと呼ぶそうですが、まさにフスィリも真っ青な勢いでひねくれてましたシルブプレ!

当時の私は「友達」という言葉に強い思い入れがありました。今考えればそんなのはただの言葉でしかなくて、特別な力などないのですが。今も昔も私の「友達」という言葉の定義は『理由なく会いたくなるやつ』です。当時高校生だった私は、学校で会う人間を友達だとは思っていませんでした。部活、クラス、そして学校という縛りによって半強制的に顔を合わせている人間と、自らの意思で、自らの行動で繋ぎ止めようとする存在が同じだとは思えませんでした。だからこそ全ての縛りから解放されて自由になったとき、会いたいと思えるのが真の友達ではないのだろうか。それが私の持論でした。
高校生にそんなこと言ったって「なに言ってんだこいつ、面倒くさいな」と思われるのが関の山。実際当時は私の持論に全然、共感していなかったらしい親友ですが、彼は私に「じゃあ友達になってほしい。卒業後も関係が続いたら嬉しい。」そう言ってくれたのでした。

彼がそう願ってくれたように、今も彼との関係は続いています。だから私にとっての6月24日は1年で最も重要な日なんです。今日という日が良い日で終わりますように。門井いっきまーす!(ガンダム好きのジュニアクラスに通う小学生の影響です)

閑話休題。

本日私が紹介するのは
町田 そのこの「52ヘルツのクジラたち」です。

水中では空気中に比べて光やにおいは伝わり辛く、視覚情報や嗅覚を使ったコミュニケーションには難があります。しかし、「音」は伝わり易く水中では空気中の実に4倍ものスピードで伝わるのだといいます。

クジラも「音」を頼りにコミュニケーションをはかる動物で、その声は「クジラの歌」と呼ばれ親しまれています。タイトルにも使われている『52ヘルツのクジラ』は世界にたった一頭しかいない世界一孤独なクジラと呼ばれています。
そのクジラに最も近いと言われるシロナガスクジラは通常10〜39ヘルツで歌います。1989年に初めて観測、録音されたそのクジラの「52ヘルツ」はあまりにも高く、その声は他のクジラには届いていないものと考えられています。しかも、不思議なことに「52ヘルツのクジラ」はそれから幾度となく「音だけが」観測され、姿を見たものは未だにいないというのです。

物語は実の母親と義理の父親から人生を搾取されていた女性が、祖母が生前住んでいた田舎に移り住むところから始まります。そこで出会ったのは、実の母親から虐待を受け、トラウマから喋れなくなってしまった少年です。

女性が少女の頃、誰にも聞かれないようにそっと叫んでいた声は、少年の声にならない声は、もしかしたら「52ヘルツ」なのかもしれません。本当はたくさん仲間がいるのに声を届けられないクジラ「たち」。その声を聞いてくれる人は現れるのでしょうか?

2021年本屋大賞受賞作品です!
是非読んでみて下さい。

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