テニス&バドミントンスクール ノア 姫路校

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好きな本の紹介をします。その29

こんにちは!コーチの門井です。

皆様先日行われたコーチ対抗戦はご覧になりましたか?
まだ見ていないという方もすでに再投稿されていつでも見れるようになっていますので是非見てくださいね!
私は第一試合で特に序盤が調子よかったので動画の最初の方だけ見るのをおススメします!
試合といえば学生時代に出たっきりでこの頃は全然出ていませんね。
そろそろ出たいなーとか思いつつ具体的な行動は一切起こせていないダメな子門井です。

専門学校に通っていた頃も学生の為の選手権大会なるものがございました。
春夏秋冬それぞれ大会が開かれ、季節の名前に大会の「大」の字が付けられて呼ばれたりしていました。
その中でも得に大規模なのが夏の大会「夏大」です。
この夏大だけが唯一全国大会への切符を手に入れるチャンスが与えられる、全国専門学校テニス選手権大会の予選大会なのです。
私が通っていた専門学校は2年制です。つまり大会に出るチャンスは全部で8回。夏大だけ数えれば2回です。
その貴重な2回目を私はノアにつぶされそうになっていました。
その年就職活動をはりきってしまった私は、クラスの誰よりも早く内定をいただくことになりました。
それが実はノアで私はこの会社以外に就職活動というものをしていないのです。
夏大のエントリー受付期間の段階で内定をいただいた私は、会社の催し物を見に行く日程とかさなっってしまった夏大をキャンセルしなくてはなりませんでした。
普段の私ならもちろん上司や会社を優先してキャンセルをするところですが、その時の私には何が何でも夏大に出ないといけない理由があったのです。

それはある一人の先輩との約束です。
私にはいつも非常に可愛がってくれるとても仲の良い先輩が一人いました。
その先輩が臨んだ最後の夏大は残念ながら良い結果とは言い難く、全国大会出場者の補欠枠という結果でした。
母校の伝統らしいのですが、全国大会出場を決めたメンバーだけで新しいチームウェアを用意して全国大会に臨むという風習があります。
それは補欠枠の先輩も例外ではなく、チームウェアは購入したものの結局全国出場者に欠員は出ず、先輩が買ったチームウェアを着る事はとうとう無くなってしまったのです。
そして先輩はそのウェアを未開封のビニールのまま私へと渡し、「お前が来てくれ」とそう言ったのでした。

来たる夏。決戦の夏。
内定先の依頼を蹴って私は千葉県白子町に立っていました。
ドローでは予選第1シードにつけました。
全国といえど専門学校。高校や大学に比べ学校数や学生数はそう多くありません。
予選で2度勝ち、本戦で更に2度勝てば全国へのチケットを手にする事ができます。
予選は二戦ともひとつ後輩の子との対戦となりました。
一回戦は6-4、二回戦は6-2と順調に調子を上げてさあいよいよ勝負の本戦です。
とはいえそこは予選第1シード。そこまで厳しいところにはぶつからないはず…
しかし、大会要項にはこんな一文が「予選を勝ち上がった選手は第三者の抽選によりシャッフルされドローに組みこまれます。」
こんなことがあって良いんでしょうか。
まさに、『事実は小説より奇なり』
なんと抽選の結果、私の第一試合の相手は伝説のプレイヤー「オカジマ」に決まってしまったのでした。

この「オカジマ」さんが冗談抜きでやばい相手なんです。
彼が通う専門学校は3年制のトレーナーを育成する学校です。
体のことを勉強しながら自身も鍛えているので文句なしのパーフェクトボディ。
テニススクールの御曹司で幼い頃からのテニス経験といくらでもテニスが練習できてしまう生活環境。
彼も私と同様最後の夏に臨んできていますが、それまでの実績は段違い。
彼はこれまでの二年間で挑んだ夏大でシングルス・ダブルス・団体戦全部優勝の3冠を2連覇中という本物の化け物です。
それに比べて私は昨年実力不足で個人戦に出場するげきていません。

絶望的な状況に立たされてなお、逃げ出さず投げ出さずにいられたのは紛れもなく先輩の想いを背負っていたからでした。
相手は流石に有名人。ごったがえす衆人環視の中、私は頂点に挑みました。
私はもともと自分からは攻撃せずに守って粘るプレースタイルですがこの日はあえて守りを捨てることを決めていました。
ナンバーワンの攻撃を受けきれる自信がなかった私はまさに捨て身の攻めで応戦したのでした。
無限とも一瞬ともとれるような時間が過ぎ去り、私は全てをぶつけそして強大な壁の前に打ちのめされました。
スコアは1-8(本戦からは8ゲーム)
なんとかもぎ取った1ゲームは、王者のいる学校の生徒以外が取った唯一のゲームとなりました。
結果的に今まで一番強い想いで臨んだこの試合は、生涯忘れる事の出来ない試合となりました。

本日私が紹介するのは
板垣巴留の「ビースターズ」です。

この作品の世界は、肉食獣と草食獣が共存する世界です。
秩序を守るための厳格なルールと隠せない本能。
心優しく不器用な狼の主人公がいろいろなものに向き合って乗り越えていくヒューマンドラマです。
是非読んでみてください!

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