こんにちは!コーチの門井です。
最近は暑い日というより雨の日が多い印象ですね。
九州の方はすごい豪雨になって大変ですし、しばらくは傘を手放せない日が続くかもしれません。
さて、今回私が紹介するのは
村田 紗耶香の「コンビニ人間」です。
とても短い本なのですぐに読み終わると思いますが、とても複雑な作品だと思います。
(ちなみに芥川賞受賞作品です)
主人公は幼少の頃から「普通」という感覚が理解できませんでした。
自分なりにおかしなことをしたつもりはないのに
周りの人間を悲しませたり、気味悪がらせたりしてしまいます。
「普通」の人間として生きるために主人公は周りの人間を真似し始めます。
時は経ち、「普通」の人間として36歳になった主人公は未婚で仕事もコンビニのアルバイトのみ。
再び「普通ではない」と周りからささやかれ始めます。
主人公は「普通」を選ぶのか、「自分らしさ」を選ぶのか?
そもそも「普通」ってなんなのか?そんなことを考えさせられる作品になっています。
主人公がいわゆる「普通」ではないので
人によっては理解しがたかったり、読み終わってスッキリしない人も多いかもしれません。
それくらいには癖の強い作品だと思ってます。
「多様性」「自分らしさ」「普通とは何か」そういった悩みを持つ方にこそ読んでほしい一冊です!!